バイヤーズブログ 伊勢丹カリスマバイヤーが明かす、ここだけの話

和菓子と書いて和(なごみ)菓子

松永 朗(まつなが あきら)プロフィール 甘の味・茶の道(和菓子・茶)バイヤー。1997年入社以来、食品一筋。和特選・酒担当を経て7年間催事を担当。国内・海外を問わず、年の1/3を出張で飛びまわる日々を過ごす。2007年より洋菓子バイヤーを歴任して現職に。食文化のDNAを根付かせたいと燃えている。

京都出張に行ってきました(2)

和菓子と書いて和(なごみ)菓子/2009.07.09

こんにちは!

京都出張第2弾です。

<一乗寺中谷>に続いて、銘菓「松露」で有名な<亀屋友永>を訪ねました。

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京都府庁の近く、中京区新町通丸太町を下がったところにある<亀屋友永>。
季節の花で彩られ、清潔感が見事に保たれた店内は、とても心地よい空間です。

昭和9年の創業以来、常に最上の京菓子をお届けしたい、という想いのもと
頑なに「手作り」の姿勢を貫かれているお店です。

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ケースを彩る銘菓の数々。
餡にすり蜜の衣をかけた「松露」や、こし餡を芯に大納言納豆をつけて
同じくすり蜜をかけた「岩衣」が、特に代表格です。

4月にも出張で訪問させていただき、その時初めていただいたのですが、
正直、甘いものにさらに甘いものをかけていて、かなり甘みが強いのではないか?
と思っていました。ところが・・・

実に上品な甘み!!
甘さが強いどころか、掛け合わせることにより、
他にはない味わい深い甘みが新たに生まれることに、正直に感動しました!

ちょうど、チョコレートにおいて、ガナッシュをセンターに、外側を薄くコーティングしているのと
同じような感覚!
まさに、日本版のボンボンショコラだなぁというのが松永の感想です。
素晴らしい、逸品ですね!

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<亀屋友永>専務の宮脇 巖さん。
お忙しい中、貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。

商売のお話し以外にも、様々な話題でついつい時間が経つのも忘れて
長話になってしまいました。

例えば、前から京都の地名で疑問に思っていた、通りの名前の呼び方について。
縦の通りと横の通り、どちらを先に言うべきかのルールなどあるのでしょうか?
と、東京人らしいド素人の質問・・・・・

「どっちが先というルールはないですね。ただ、例えば「下る」というのは、
商売的に縁起がよくない、ということで、1つ下の通りを書いてから
「上る」とするところもあるなど、こだわる方もいるようですよ」

なるほど、納得!面白いですね!
ちなみに、宮脇さんのお名刺にある住所は「新町通丸太町下ル」。

「だって、丸太町からの方が、お客さまには近くて分かり易いですから」

とのお言葉。さりげないお言葉に、ついつい感心してしまいます・・・。

京都の方には当たり前かもしれませんが、色々なことが実に勉強になります。

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お店の片隅に置かれた、この色紙。

見れば、小学生の皆からのお礼の寄せ書き!
お店の見学と体験学習の時のお礼がびっしりと書かれていました。

見ているだけで、自然と微笑がこぼれてくるような素晴らしいプレゼント!
大事にされているところに、勝手ながら、宮脇さんのお人柄が
実によく滲み出ているなぁ、と思ってしまいました。
商品はもちろんのこと、こうした様々な出会い・発見があるのも、
出張の醍醐味の一つです。


<亀屋友永>の銘菓は、伊勢丹新宿店の茶の道/名匠銘菓・茶席菓子
コーナーでもご紹介しておりますので、是非皆さまもお立ち寄りいただけましたら幸いです。

宮脇さん、お時間をいただき、本当にありがとうございました!

それでは、また次回。お楽しみに!